月刊さつき研究7月号bS85号       盆栽解体新書に掲載していただきました

月刊さつき研究の紙面に盆栽解体新書募集の欄が目に付き、要項に沿って投稿した所、採用して頂き月刊さつき研究7月号bS85号の盆栽解体新書、樹作りの醍醐味を知る。
第6回 投稿編 お棚の隅に追いやられた若木を再生で掲載して頂きました。現在の樹形になるまでの成長過程を紹介させて頂きます。


月刊さつき研究7月号bS85号の表紙(68ページに掲載して頂きました。
1988年2月品種は栄冠
この栄冠は今から30年以上も昔、私がさつきをはじめて間もない頃から育てています。
しかし針金を掛けている時に誤って樹芯を折ってしまい、そのまま棚の片隅に追いやられてしまった栄冠です。
それから数年が経ったある時、下向きに長い徒長枝が出ていることにきずきました、その枝を約10年間かけて現在の樹芯に立替て、平成元年の秋のさつき盆栽展示会に出展しました。
展示会に出展して間もない頃に、幹の損傷部分が腐り込んでスカスカになっているのに気付きました。
樹芯を折った時に何も処置をしなかったので、ヤケがはいてしまったのです。
ヤケのはいた部分の処置をする。
ヤケのはいた部分を切り出しナイフで腐った部分を削り取る、かなり深く腐り込んでいた。
削った部分にカットパスで処置をする、結果は思わしくなかった。
1992年11月にカットパスを取り除きヤケの部分へセメント処理をしてから、3年後確認のためにセメントを取り除いて見た所、結果良くなかったので、トップジンMペーストを塗布しました。
1998年5月花季展示会に出展
2007年10月秋のさつき盆栽と山野草展に出展、左からヤクシマホトトギス、早乙女、栄冠、
2007年10月ヤケも止まり木に元気が出てきました。
2010年1月の樹形今では幹と枝の部分も癒着し始めてきました。
1992年11月にセメント処理をした時に根の腐食部分に石をかませたが、今ではしっかり食い込みました。
投稿編お棚の隅に追いやられた若木を再生で紹介していただきました。
平成元年10月の展示会の樹形(花台はすすだけを使って空の下さつきの手作りですが、盗難にあい現在は手元にない)
平成22年1月の樹形
私は幹に傷があっても個性のある樹が好きです、愛情を注いでやれば樹は応えてくれます、現在では幹の湾曲部と根張りが癒着しそうです。


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土岐ツボ石に黒竜を付ける


2010年6月15日更新

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